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下落相場における、株式と債券のベストバランスとは?

下落相場における、株式と債券のベストバランスとは?

SOSEKIです。

年明けから、米国株、日本株ともに、荒れるのではないか、という市場の予想をもとに、S&Pは堅調な動きを見せていますね。

私は、S&Pが下がるリスクに備えて、株を減らし、債券の割合を増やしたのですが、この戦略は今のところうまくいっていません。株って難しいですね。

さて、以前、株式というのは、相関が強く、実は株式だけに投資するのは、分散投資とは言えないよ、分散するなら債券やコモディティにも投資したほうがいいよ、という話をしました。

【分散投資】VTは分散投資ではない?リスクに備える銘柄とは?

一般的には、株式と債券の割合は、6:4がいいと言われています。これについては、ROKOHOUSEでhiroさんが語っているので、そちらを参照するとよいでしょう。

中期投資家が債券を採用すべき理由──6:4の黄金比ポートフォリオ

とはいえ、「すべての期間で、株式:債券=6:4が正しいのか」という疑問が残ります。なぜなら、下落相場で債券が下支えするならば、その時は、株式の割合を下げて、債券の割合を上げるべきではないか、と考えるのが自然だからです。

というわけで、今回は、「株式と債券の割合」について、少し考えてみたいと思います。

株式:債券=6:4がなぜ黄金比と言われるのか

ここについては、hiroさんが検証をされていますので、多くを語る気はありません、しかし、すごーく簡単に説明すると、以下の通りになります。

・株式100%と株式:債券=6:4を比較すると、年率でリターンの差は1.6%くらいだよ。株式のほうがリターンが高いよ。これは100年の歴史に基づくテストだよ。

・それに比べて、リスクは、株式100%のほうが7%くらい高いよ。

・投資って、リスクとリターンのバランスで考えるべきだから、株式:債券=6:4のほうが優秀だよ

ということです。ここに関しては分散の観点から、私も同意しています。

下落相場時は、債券の割合が多い方がよい。

では、株式が下落しているときも、株式:債券=6:4でよいのでしょうか。もちろん答えはNoです。

債券は値動きが小さいことが特徴です。つまり、株式とは異なる動きをします。つまり、債券の割合が多ければ多いほど、下落相場では相対的にいいパフォーマンスをすることになります。

下記の表は、2008年1~3月のそれぞれのリターンです。50/50は株式:債券=5:5、60/40は株式:債券=6:4、40/60は株式:債券=4:6を指します。

(バックテストはPortfolio Visualizerを使用しています。)

50/50 60/40 40/60 SPY
2008 1 -2.40% -3.13% -1.67% -6.02%
2008 2 -1.20% -1.47% -0.93% -3.25%
2008 3 -0.22% -0.35% -0.09% -0.44%

見ての通り、債券の割合が多ければ多いほど、リターンは相対的に良くなります。もちろん、相場が良いときは逆で、株式の割合が多ければ多いほど、リターンは高くなります。

株式:債券のバランスを変更することは、PFに良い影響を与えるのか?

では、株式:債券のバランスを柔軟に変更することで、PFに良い影響を与えるのでしょうか。

もちろん、最高なのは、「下がる月は債券の割合を上げて、上がる月は株式の割合を上げる」ことです。しかし、未来が予測できない以上、この仮定は意味をなさないでしょう。

そこで、以下の3つのパターンで、シミュレーションをしてみましょう。(ただし、リバランスに伴う費用は考慮していません。)

パターン1:積極的にリバランス。ある月のPFがプラスであれば、翌月は株式:債券=6:4に切り替える。逆に、ある月のPFがマイナスであれば、翌月は株式:債券=4:6に切り替える

パターン2:慎重にリバランス。PFでプラスが2か月続けば、その翌月は株式:債券=6:4に切り替える。逆に、PFでマイナスが2か月続けば、翌月は株式:債券=4:6に切り替える。1か月単位では判断しない。

パターン3:積極的に、でも徐々にリバランス。PFがマイナスであれば、株式:債券=5:5に切り替え。さらにマイナスで株式:債券=4:6に切り替え。プラスになれば、株式:債券=5:5に切り替え。翌月もプラスであれば、株式:債券=6:4に切り替え。

以下のパターンで、シミュレーションしてみました。株式にはSPY、債券にはBNDを使用しています。参考までに、ずっと株式:債券=6:4で言った場合と、SPY100%の場合を比較してみましょう。10年ちょっとのリターンは以下の通りです。

最終的なリターンは、SPY100%が上回っていますが、分散としてはやはり債券に分散したほうがよさそうです。ただ、この表だと、4つのポートフォリオが重なっているため、いまいちどれがいいのかわからないですよね。なので、表を見てみましょう。

パターン1 パターン2 パターン3 60/40 SPY
期待リターン 0.52% 0.53% 0.51% 0.54% 0.67%
標準偏差(リスク) 2.25% 2.26% 2.25% 2.60% 4.35%
最大ドローダウン -23.74% -22.84% -23.99% -28.95% -48.47%

以上のような結果になりました。少なくとも、60/40で保有し続けているのと、リバランスを行うのでは、リバランスを行う方が、リスク(標準偏差)が小さい、ということがわかるかと思います。リターンの差が0.01%~0.03%なのに対し、リスクは0.34%~0.35%異なるからです。また、特筆すべきは、最大ドローダウンで、60/40のPFでも、最大29%下落するのに対し、23%まで下落幅を抑えることができるのです。

もちろんこれは10年ですし、4:6~6:4の間でしか検証はしていませんが、この実験だと、2か月下落が続いた際は、株式:債券=4:6にリバランスしたほうが、PFには良い影響を与えるといえそうです。

PFのバランスも、モメンタムを意識すべきではないか

分散投資を心がける場合、PF内のバランスの最適化ばかりに目がいきがちですが、実は、モメンタムに合わせて、PF内のバランスを最適化していくべきではないか、というのが今の私の関心ごとです。

黄金比だと思っているPFも、下落時には必ずしも黄金比ではないかもしれません。未来が予測できない前提で、相場の状況に合わせて、PFのバランスを変えていくことも、今後検討していくべきではないでしょうか。

それではごきげんよう。

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