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【初心者向け投資術】資産はお金だけではない!「人的資本」の考え方とは?

【初心者向け投資術】資産はお金だけではない!「人的資本」の考え方とは?

SOSEKIです。

個人が資産運用を考える時は、ついつい、今持っている資産(金融資産)だけに目がいきがちです。しかしながら、資産形成を長期的な目線で考えた時には、金融資産だけでは不十分です。なぜなら、特に若い人ほど、今持っている資産よりも、将来稼ぐであろう資産が大きいからです。今回は、我々が持っている価値、すなわち、「人的資本」について解説したいと思います。

人的資本とは何か?

人的資本とは、端的に言うと、「経済的な人間の価値」ということになります。もっといえば、「自分自身の株価」といえるのではないでしょうか。

ここで2人の人を想像してみましょう。Aさんは、22歳、貯金は10万円しかありません。Bさんは、50歳、貯金は1500万円あります。この2人は、どちらが60歳時点でお金持ちでしょうか。なお、2人は同じ会社で、また、投資はしないものとします。

単純にお金だけ見れば、Bさんのほうがお金持ちだと思うかもしれません。しかし、中には、Aさんのほうがお金持ちになる、という人もいるでしょう。

それは、Bさんが、今後稼げるのが、10年なのに対して、Aさんは、38年稼ぐことができるからです。

Aさんが38年で貯める額>Bさんが10年で貯める額+1490万円であれば、Aさんのほうが将来的にはお金持ちになります。つまり、この式が成り立つのであれば、Aさんの人的資本は、Bさんの人的資本よりも高い、ということになります。これが人的資本の考え方です。

人的資本を踏まえた資産形成の考え方とは?

なぜ、人的資本が大事なのでしょうか。それは、「今の金融資産」だけでは、長期にわたり資産形成できなくても、人的資本を活用すれば、資産形成の道筋が見えてくるからです。

たとえば、今30歳で、貯金が100万円しかないとしましょう。仮に年利10%で運用したとしても、60歳になるころに貯まっているのは、1800万円にも満たないのです。もちろん、年利10%で運用できるなんていうのは、投資の天才でもない限り不可能です。なので、金融資産だけで、1700万円増やすのは、ほぼ不可能です。

しかし、毎月5万円、毎年60万円貯金する、というのはどうでしょうか。仮に30年間お金を貯めたとすると、30×60=1800万円が貯まる形になります。全く運用しなくても、人的資本を活用すれば、年利10%で運用する以上に、稼ぐことができるのです。

若いうちはリスクを取れるのは、人的資本があるから

よく、「若いうちはリスクをとって運用したほうがいい」と言われるのは、この人的資本の考え方があるからです。たとえば、上記の例でいうと、100万円の金融資産に対し、人的資本は1800万円あるのです。(本来、現在価値という考え方を使うのですが、今回は割愛します。)そのため、今の100万円は、人生で得ることのできる資産に対しては、5%強しかありません。仮に資産の5%を失っても、大きな痛手ではありません。そのため、この資産を、より高リターンが狙える商品に投資するというのは、合理的な判断だといえるのです。

人的資本をどれくらい見積もるかが重要

資産形成というのは、計画に基づいて行うべきです。それは、「お金は計画的につかいましょう」というレベルの話ではありません。人的資本をどれだけ獲得できるかで、今の金融資産をどれだけリスクをとれるかが決まるからです。

シンプルに考えましょう。今、1000万円手元にあります。これを、すべてリスク資産に投入するとしましょう。そして、あなたが今後、1000万円貯めれるとすると、リスク資産の比率は50%とになります。また、4000万円貯めることができるとすると、リスク資産の比率は20%になります。

一般的に、資産形成においては、どれくらいのリターンが欲しいか、つまり、どれくらいリスクをとれるか、が非常に重要になります。このリスクをとれるかどうかを判断するのに、人的資本がどれくらいなのか、を見積もる必要があるのです。なので、お金をどれくらい貯めるか(=人的資本をどれだけ形成できるか)を見積もることが、資産形成に重要なのです。

早いうちからお金を貯めることの重要性

では、人的資本がある程度あれば、金融資産を形成する必要はないのでしょうか。答えは全くのNoです。2つの観点から、この答えは否定できます。

1つは、人的資本と金融資産はそれぞれ独立しているからです。人的資本が増えれば金融資産が減る、というような相関関係はありません。人的資本があっても、金融資産を効率的に運用してもいいですし、運用すべきなのです。私の経験ですが、人的資本が高い人ほど、金融資産の運用を積極的にやっているイメージです。リスク資産の割合を、人的資本によってヘッジしている、良い例といっていいでしょう。

もう1つは、現代社会において、金融資産のほうが、人的資本よりも、価値が高いと言われているからです。これが、以前説明した、トマ・ピケティのr>gです。効率を求めて生きるのであれば、早いうちに金融資産にシフトしたほうが、将来的に得られるリターンは高くなります。

 

【初心者向け投資術】投資に迷っている人がまず知りたい、r>gとは?

つまり、人的資本がどれだけ大きかろうと、早く金融資産に変えて、金融資産の運用を行った方が、効率よく、豊かに人生を送れるのです。もちろんそれで幸せかどうかは別問題ではありますが、投資の観点からは、早めに資産形成することのほうが有利だといえるでしょう。

資産運用を考える際は、人的資本を考慮に入れよう

人生という単位で資産運用を考えるとします。資産運用の基本は、「どれくらいリスクをとれるかです」リスクを計算する際に、比較的、サラリーマンであれば、安全資産である、人的資本を考慮して考えるべきです。

若いうちは、人的資本が大きいため、金融資産でリスクを多大にとることも可能です。一方、同じリスク比率をとるのであれば、年齢が高くなる(=金融資産が大きくなり、人的資本が小さくなる)と、金融資産でとれるリスクの割合も変わってきます。自分がどれだけ本当にリスクをとっているかを判断するには、人的資本が残りどれくらいあるかを、ある程度見積もることが重要になります。

もし、今から資産形成を考えているのであれば、まずは、自分の人的資本がどれだけあるのか、見積もることから始めてみてもいいかもしれませんね。

 

それではごきげんよう。
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