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【Amazon】AMZN株が今後しばらく割安に留まる理由とは?

【Amazon】AMZN株が今後しばらく割安に留まる理由とは?

SOSEKIです。

今朝未明、Amazonの2018年の決算がありましたね。決算はまずまずでしたが、株価はアフターマーケットで大きく下げています。

なぜ、決算が良かったにもかかわらず、Amazon株は下げているのでしょうか?要因分析と、今後の見通しについて、私の見解を述べたいと思っています。

AMZN 2018 Q4 決算概要

まずは決算概要を見てみましょう。

Result Analyst estimeate Evaluation
EPS 6.04 5.67
Revenue 72.4B 71.87B

EPSは予想5.67ドルに対し6.04ドル、売上は予想71.87Bドルに対し72.4Bドルと、いずれも予想を上回りました。一般的に言う、「良い決算」というやつになります。

もう少し詳しく見ていきましょう。

売上です。成長率は20%YoY、為替調整後で21%でした。

営業利益です。営業利益は78%増、為替調整後で72%の増加となりました。

それでも下がるAmazonの株価、要因は?

決算だけ見ると、営業利益78%増加と、良い決算であるように見えますね。しかしながら、時間外で株価が下落している要因は、いったい何なのでしょうか。端的に言うと、「ガイダンスがいまいちだった」ことにつきます。

ガイダンスを見てみましょう。利益はコンセンサス予想を上回るものの、売上はコンセンサス予想を下回るガイダンスになっています。

Q1 Guidance Consensus Evaluation
Revenue 56~60B 60.96B ×
Net Iocome 2.2~3.3B 1.9B

アマゾンはこれまで、売上をあげるために投資を続けており、決して利益を出す会社ではありませんでした。その売り上げ成長が鈍化しているため、投資家は危機感を持っているわけです。確かに、アマゾンのPERは100倍を超えており、将来への期待値で株価が構成されているといっても過言ではありません。その頼みの綱の売り上げが下がったのだから、株価が下がるのは当然の結果、と言えるかもしれませんね。




Amazonは今後割安銘柄になる!

しかし、本当に、売上がガイダンスより下がることが、Amazonにとって株価を毀損する要因になるのでしょうか。私はそうは思いません。もう少し詳しくみていきましょう。

アマゾンのセグメント別の売上、利益です。

2017Q4 2018Q4 YoY
North America Net Sales 37,302 44,124 18%
Operating Income 1,692 2,251 33%
International Net Sales 18,308 20,829 15%
Net Income -919 -642 -30%
AWS Net Sales 5,113 7,430 45%
Net Income 1,354 2,177 61%

見ての通り、北米は18%成長、北米以外のリテール事業は15%成長、AWSは41%成長となっています。また、利益面は、いずれも改善を見せています。特筆すべきは、AWSの利益です。このQ4は2.1Bとなっており、今まで利益の稼ぎ頭であった、北米のリテールに並ぶ水準までに来ています。

また、もう少し詳しく踏み込んだ、セグメント別売上を見てみましょう。構成比の変化も合わせてみたいと思います。(利益は非開示)

2017Q4 Mix 2018Q4 Mix YoY Mix
Online Stores Net Sales 35,383 58.5% 39,822 55.0% 13% -3.5%
Pysical Stores Net Sales 4,502 7.4% 4,401 6.1% -3% -1.4%
Third-Party Seller Service Net Sales 10,523 17.4% 13,383 18.5% 27% 1.1%
Subscription Service Net Sales 3,177 5.3% 3,959 5.5% 25% 0.2%
AWS Net Sales 5,113 8.5% 7,430 10.3% 45% 1.8%
Other Net Sales 1,735 2.9% 3,388 4.7% 95% 1.8%

オンラインストア(いわゆるアマゾンが販売するビジネス)は13%成長、そして、小売店(Whole Foodsです)は-3%成長となっています。このあたりが、投資家をやきもきさせる要因でしょう。

しかし、サードパーティー(いわゆる、アマゾンで出品している人たちから得ている手数料)は27%成長ですし、サブスクリプション・サービス(いわゆるプライム会員費のことです。)は25%成長です。確かにリテールビジネスの成長は鈍化しつつありますが、カスタマー目線でいうと、25%の成長を続けている、と言えるでしょう。

また、AWSは45%成長と、Azureなど競合他社の攻勢を受けながらも、着実な成長を見せています。また、Otherは驚くべき、95%の成長を見せています。この、Otherこそが、Amazonが転換点にいる可能性を示唆しています。




Otherとは、広告サービスのことです。アマゾンは、今や、Google、Facebookと並ぶ、一大広告プラットフォーマーになりつつあります。TTMの売上は、1兆円を超えてきました。

アマゾンの広告事業の強さは、商品へのリーチの近さにあります。一般的な広告は商品にリーチするまで、2~3度クリックする必要があるのに対し、アマゾンの広告は1クリックで商品にたどり着くことができます。

アマゾンの広告事業の強さは、以下メディアでも報じられています。

Amazon 広告事業、第3四半期収益は 25億ドル で 123% 成長

 

今後、アマゾンの売り上げ成長は、さらに鈍化する可能性もあります。なぜなら、いまだ60%のシェアがある、Online Store事業および、Whole Foodsの事業では、劇的な売上改善、増加というのは見込めないからです。もちろんECのシェアがあがることは、アマゾンの売り上げ拡大に寄与します。しかし、アマゾンは、今では、利益がとれるのであれば、サードパーティー(出品者)ビジネスであってもよい、ともとれるスタンスを見せています。実際、リテールに比べ、サードパーティーはかかる経費が小さいため(リテールの分母は「売上高」ですが、サードパーティーの分母は「手数料」であることが大きな違い)、利益率も高くなります。

今後、アマゾンが今の方向性で成長するのであれば、AWS、Other、そしてサードパーティーの売上が伸びていくことが想像されます。しかしながら、これらは、アマゾンの4割にも満たないのです。しかし、これらの利益率は良い、なので、今後、アマゾンは、外から見れば「売上が伸び悩むが、利益率は上がっていく」構造になっていくと予想されます。

そうなると、株価は短期的には下がるでしょう。もちろん、中国、インドで思ったようにビジネスが拡大していかないこと、さらに、ヨーロッパでも成長鈍化がささやかれていることを鑑みれば、不安材料が多い、という風にも見て取れます。しかし、構造転換がうまく進めば、高収益な体質になってくることは疑いようがありません。

その時に、アマゾンが今の株価を保てるか、それともさらに株価が上がっていくのか、株価はやはり下がるのか、というのは、今後、注目していきたいポイントですね。

あなたはアマゾン株に投資をしていきますか?

それではごきげんよう。

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