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【日本株】モーニングスターへの投資判断(2)利益拡大が見込めるビジネスモデル

【日本株】モーニングスターへの投資判断(2)利益拡大が見込めるビジネスモデル

SOSEKIです。

前回、久しぶりに買った銘柄として、【4765】モーニングスターを紹介しました。

モーニングスターは、売上60億円と小型ながら、10年連続増益、8年連続過去最高益と、堅実に利益を上げている会社になります。

【日本株】モーニングスターへの投資判断(1)8年連続最高益の優良企業

もちろん、今利益を上げているからと言って、今後利益を上げれるかどうかというのは、決してわからないものです。そこで、今回は、モーニングスターの収益性について検証をしていきたいと思います。

モーニングスターのセグメント別売上

まずは概要からです。前回の記事のおさらいになります。

売上の増加要因:データソリューションの「継続的な売上」・メディアソリューションの「Web広告&セミナー」

売上の減少要因:フィンテック関連サービス、株式新聞の購読料、メディアソリューションの「Webコンサルティング」

もう少し詳しく、このセグメント別情報を見ていきましょう。

データ・ソリューションは伸びしろが大きい事業

まずは、データ・ソリューション事業から見ていきましょう。売上を伸長させているのは、ファンドデータ提供のサービスになります。このサービスの可能性について見てみましょう。

データ・ソリューションサービスの現状:カバレッジ率は高く、トップのシェアを誇る

以下はタブレットアプリのデータ提供者数になります。このデータ提供の主な先は、金融機関になります。

参考までに、日本の4月末時点での金融機関は以下の通りです。このうち、農協等では基本的に金融商品の販売等はしていないので除くとすると、約800社のうち30%超をカバーしている計算になります。銀行、証券会社以上に限った話だと、カバレッジは60%を超えています。間違いなく、モーニングスターは、銀行にとって、データ提供の面では、メインである存在である、と言ってよいでしょう。

(出所:日本金融通信社

データ・ソリューションサービスの優位性:他社サービスと比べて

データ・ソリューションサービスを提供している会社としては、他にFISCO(フィスコ)が挙げられます。FISCOと比べても、モーニングスターの優位性というのは明確です。優位性は主に2点あります。

・会社に対する安心性、信頼性

FISCOは子会社であるZaifのハッキング問題や、個人情報の問題など、情報漏洩に関する重大な問題を抱えています。しかし、モーニングスターは、銀行のグループ会社でもあり、そういった事故等は今のところ起きていません。データを扱うものとしての信頼性や安心はFISCOに比べて大きいのではないでしょうか。

・グローバルカンパニーのブランド力

また、モーニングスターは、米Morning Star社の関係会社でもあります。このブランド力を元に事業を展開することが可能です。この世界の評価やレーティングは、過去の実績や、世界基準であるかどうかが重視される世界だと思っています。この点でも、モーニングスター社は他社に比べ優位性を持っているのではないでしょうか。

グローバルレベルで言うと、MSCIやブラックロックが競合となるでしょう。しかし、こと日本の投資信託やファンドという観点では、今のところ一日の長があると言えそうです。

データ・ソリューション事業が保有するチャンスおよびリスクとは?

もちろんいいことばかりではありません。このビジネスにはチャンスもリスクもあります。チャンスおよびリスクは以下の通りです。

個人的には、チャンスとリスクは、今同等くらいかな、と思っています。もちろん不況等で投資自体が冷え込むと、業績には大きく影響することは忘れてはいけません。

こういった観点からみると、データ・ソリューション事業の見通しは、今後しばらくは堅調に推移するのではないか、また、ある程度のワイドモートを持っているのではないか、ということが推測されます。

メディア・ソリューション事業が抱えるリスクとは?

一方、メディア・ソリューション事業を見てみましょう。メディア・ソリューション事業は、大きく分けて、自社サイトの広告による収入、そしてコンサルティングによる収入でした。

こちらはいずれも、投資信託やファンドに興味がある人が増えれば伸びる事業ですし、少なくなれば減る事業です。いずれにせよ、市況に影響を受けるということですね。

2018年は市況こそ厳しかったものの、金融庁の政策が後押しして、地銀と連動したセミナー等が伸びたようです。ただ、少なくとも、今後どこかで収益が落ち込むことは想定すべきでしょう。

アセットマネジメント事業が抱えるチャンス・リスクとは?

アセットマネジメント事業は、参加にモーニングスターアセットマネジメント、SBIアセットマネジメントを持ち、運用受託報酬をとっています。ファンドの中身としては、わりとニッチなファンドが多いですね。

こちらも市況による影響が大きい事業になります。つまり、データ・ソリューション事業含め、今、投資信託や投資そのものに興味を持つ人が多いことが、この会社の底を支えているわけです。不況になったときに、この状況が続くかどうかは判断が難しいところです。

利益分析:不況でも利益が残る体質

では、利益面ではどうでしょうか。再度セグメント別を利益を見てみましょう。

2018年 2019年 昨年比
フィナンシャル
サービス
売上高 2,724 2,767 1.6%
セグメント利益 1,050 1,078 2.7%
利益率 38.5% 39.0% 0.4%
アセットマネジメント 売上高 3,242 3,236 -0.2%
セグメント利益 588 568 -3.4%
利益率 18.1% 17.6% -0.6%

利益率の高いフィナンシャルサービスの売上、利益が上がっており、一方、利益率の低いアセットマネジメントの売上が下がっています。

また、決算短信を見てみると、固定費は8億円弱、固定比率は15%を割っています。

この販売管理費の少なさというのは魅力的です。結局のところ、市況が厳しくなると、重い固定費が収益の重しになります。幸い現状は非常に固定費の割合は低く、売上が1/3になっても営業利益は黒字になる状況です。さらに、アドバンテージとして、利益率の高いデータ・ソリューション事業はサブスクリプションモデルとなっており、ある程度継続的な収益が見込める状況です。つまり、現在は、「赤字になりにくい体質」ができつつあると言えるでしょう。

今後も堅い利益成長が見込めるのではないか

これからのことを総合的に勘案すると、モーニングスターは、「市況の影響を大きく受ける可能性がある反面、業界内では優位なポジションを築いている。また、サブスクリプションモデルの拡大にも成功しており、固定費率も小さいことから、仮に不況が来ても赤字にはなりづらい、利益を積み重ねることができる会社」であると言えるでしょう。

利益を出し続ける会社に投資するのが投資の基本です。そういう意味では、モーニングスターは、その基準を十分に満たしていると言えるでしょう。

次回は、モーニングスターのバランスシートおよび株主構成から、資本面で投資すべきかどうかのアプローチを行います。

それではごきげんよう。

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