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【投資指標】ROEを使った投資を検討する(その2)

【投資指標】ROEを使った投資を検討する(その2)

SOSEKIです。

現在、ROEを投資にもう少し活用できないか、ということを検討しています。前回は、ROEがそもそもどういう指標で、経営的側面から見ると、どういう風に活用できるか、ということについて書きました。

【投資指標】ROEを使った投資を検討する(その1)

今回は、投資家の観点から、ROEをどのように見ていくべきか、ということについて、整理したいと思います。

ROE=PBR÷PER

まずは、ROEについて、もう一度見てみましょう。ROEは次のような式であらわされます。

ROE(%)=当期純利益÷自己資本×100

これを少しブレイクします。すると、以下のような式になります。

ROE=(株価/自己資本)×(当期純利益/株価)=(株価/自己資本)÷(株価/当期純利益)=PBR÷PER

つまり、PBRとPERを比較して、PBRが高ければ、ROEが高く、また、PERが高ければ、ROEは低くなる傾向にあるのです。

ROEが高い企業、低い企業をどう見るか

では、この、PER、PBRの関係を、図にしてみましょう。以下のような図になります。

縦軸にPBR、横軸にPERを取りました。つまり、斜めに走るのが、ROEです。企業のポジションが、赤の線より高ければ、ROEが高く、赤の線より低ければ、ROEが低いという判断になります。

基本的には、「低PER=利益が株価に比べて多く出ている」という考え方になります。つまり、この4事象でいえば、左側のポジションにいる企業の方が、投資したときに将来の利益が最大化する可能性は高いといえます。

この左の2つのうち、どちらの企業を選ぶのがよいのか、という話ですが、オレンジの象限(高PBR×低PER)については、ROEのが高い、つまり、少ない資本で大きな利益を上げている企業になります。一方、青の象限(低PBR×低PER)については、資本もあり、利益も出ていながら、株価が下がっているという状況になります。どちらを選ぶかというのは、実は結構難しい問題なのです。

ROEとPER、PBRの根本的な違いとは何か

この問題を解決しうるのが、ROE、PBR、PERそれぞれの指標の性質です。もう一度、ROE、PER、PBRの指標をブレイクダウンしてみましょう。

ROE=利益÷資本

PBR=株価÷資本

PER=株価÷利益

この中で、PBR、PERというのには、株価が入っています。一方、ROEについては、株価は入っていません。

結論からいうと、経営者がコントロールできるのは、ROEだけなのです。株価を決めるのは市場なので、もちろん経営者は株価をコントロールできません。しかし、利益と資本については、コントロールすることが可能です。

たとえば、自社買いという資本政策があります。これは、資本を減らす施策になります。自社株買いを行うと、ROEやPBRは上がります。こういう判断をしながら、市場の投資家の満足度を高めていくことが、経営者が投資家に対し行うアクションになります。もちろん、利益を増やし、成長させることも、株価に影響を与えます。しかし、成長や利益というのは、市場環境に大きく左右され、すべての経営者が思い通りの数字を出せるわけではありません。しかし、資本政策は、ある程度コントロールすることができます。優秀な経営者であればあるほど、ROEを上げ、効率の良い経営を行うことができるのです。

低ROE→高ROEに変わりうる企業を見逃すな

個人的に一番のポイントは、ROEが低く、かつ、PERも低く、PBRも低い企業が、高ROEに変わる瞬間です。高ROEに変わると、必然的に利益も上がってき、PERが一定だとすると、株価はそれに伴い上がってくるからです。

もちろん、沈んだままの船もたくさんあります。日本の経営者の多くはROEの重要性を理解しておらず、(そもそも市場と対話する経営者が少ないのは日本の市場の大きな問題点ですが)、ROEが低迷したまま、というケースも多くあります。それが、経営者が変わったとたん、ROEがよくなるというケースも稀にあります。こういった企業、または、こういったポテンシャルがある企業を探るのが、ROEをベースにした投資の醍醐味と言えるかもしれません。

もちろんROEだけで企業を見るのは乱暴です。しかし、もう少し、ROEに注目してみてもいいかもしれませんね。当サイトでも、今後、折に触れて、ROEを使った投資判断をしていきたいと思っています。

それではごきげんよう。

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