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【投資方法】正しいナンピン買いのタイミングを考える(後編)

【投資方法】正しいナンピン買いのタイミングを考える(後編)

SOSEKIです。

前回は、株を買う際のタイミング、およびナンピン買いの方法について、概要を紹介しました。

【投資方法】正しいナンピン買いのタイミングを考える(前編)

今回は、具体的な銘柄を例に挙げて、どのタイミングで買うべきかを、考えてみたいと思います。銘柄は、みんな大好きなJTを例に挙げてみてみましょう。

JTに関するおさらい(2019/8/19時点)

まずは、JTの株式について、おさらいしてみましょう。(数字はすべてYahoo!ファイナンスより引用)

8月19日時点、JTの株価は2298.5円です。

チャートは以下の通りです。

2010年前後は株価1000円ちょいでしたが、2016年に5000円近くまで株価は伸びています。その後、ずるずると下がり続け、今は2500円を割るくらいで前後しています。JTの本業がたばこであり、今流行りのESG投資とは逆行していることが、株価を押し下げている要因であります。とはいえ、高い配当利回り、そして株主優待から、個人投資家には人気がある銘柄になります。

各種指標は以下の通りです。配当利回り6.7%と、配当金の状況を見るとかなり美味しい状況になっています。

時価総額(百万) 4,597,000
発行済株式数(百万) 2,000
配当利回り(会社予想) 6.70%
1株配当(会社予想) 154
PER(会社予想) 11.36
PBR(実績) 1.54
EPS(会社予想) 202.27
BPS(実績) 1491.44
年初来高値 2899
年初来安値 2253

JTをどのタイミングで買うか

次に、JTの株を買うタイミングを考えたいと思います。

JTの財務諸表から、今後の仮説を立てる

まず、JTの財務諸表を見てみましょう。以下、過去3期分のJTの決算指標です。

単位:百万円 2018年 2017年 2016年
売上高 2,215,962 2,139,653 2,143,287
営業利益 564,984 561,101 593,329
経常利益 531,486 538,532 578,237
当期利益 385,677.00 392,409.00 421,695.00
EPS(一株当たり利益) 215.31 219.10 235.47
BPS(一株当たり純資産) 1,468.44 1,541.94 1,371.39
総資産 5,461,400 5,221,484 4,744,374
自己資本 2,630,594 2,761,687 2,456,091
資本金 100,000 100,000 100,000
有利子負債 977,780 745,137 547,557
自己資本比率 48.20% 52.90% 51.80%
ROA(総資産利益率) 7.22% 7.88% 9.07%
ROE(自己資本利益率) 14.30% 15.04% 17.19%
総資産経常利益率 9.95% 10.81% 12.43%

また、配当の状況は以下の通りです。

この財務諸表、配当の状況、およびJTが置かれている環境から、以下の仮説を立てています。

・売上、利益ともに今後ともほぼ横ばいが続く(タバコという産業構造ゆえに)

・配当金は頭打ち。今後は増加しない。ただ、減少もしない(BTIやPMとの競争環境から判断)

・EPSは200円、BPSは1500円、配当は150円で想定(過去の平均値より保守的に想定)

もちろん、この仮説が間違えているなら、修正する必要があります。これは今後の決算の状況を見ながら判断していきたいと思います。

仮説から株を買う適切なタイミングを考える

この仮説から、いつ、株を買うか考えてみました。

私は、JT株は、2475円で1回目のエントリーをしています。理由はシンプルで、配当利回りが6%を超え、いったんは下落に歯止めがかかると考えたからです。残念ながら、その後も株価は下落を続けています。

では、どこまで最悪下落するのか、上記の前提が変わらない状況で資産してみました。

PBR:1.5倍、1.2倍、1倍

PER:10倍、8倍、5倍

配当利回り:8%、10%

この水準になるときの、株価および株式指標は以下の通りになります。(あくまでもBPS1500円、EPS200円、配当金150円としたときの指標です。)

株価 時価総額 PBR PER 配当利回り
2,475 4,950,000 1.65 12.38 6.1%
2,290 4,579,000 1.53 11.45 6.6%
2,250 4,500,000 1.50 11.25 6.7%
2,000 4,000,000 1.33 10.00 7.5%
1,875 3,750,000 1.25 9.38 8.0%
1,800 3,600,000 1.20 9.00 8.3%
1,600 3,200,000 1.07 8.00 9.4%
1,500 3,000,000 1.00 7.50 10.0%
1,200 2,400,000 0.80 6.00 12.5%
1,000 2,000,000 0.67 5.00 15.0%

ここから、どのタイミングでいれればいいか考えます。前編でも書きましたが、私は1銘柄への投入資金を最大200万円を目安にしています。つまり、JTは、あと7~8回、投資のチャンスがあると考えています。

上の表から、私は以下のように考えました。

・株価が1000円を下回ることはまずなさそう

・2000円、1500円に大きな壁がありそう(PER10倍の壁、PBR1倍の壁)

ここから、以下のように方針を決めした。

・平均取得単価で2000円、1800円、1500円、それぞれを目安にする

・2000円は切る可能性がある。1800円も一時的に切る可能性があるが、1800円は常態的には切らない(2000円を切る確率は50%、1800円は20%くらいだとみています。)

・1500円を切ったら常に割安(1500円を切り続ける可能性は10%以下だと思っています。)

これをベースにした買いのタイミングは以下の通りです。

株価 株数 合計 投資金額 投資金額累計 平均購入単価 コメント
2,475 100 100 247500 247,500 2,475.0 打診買い
2,000 100 200 200000 447,500 2,237.5 2000円の壁を超えた場合、一時的に割安な可能性があるため
1,800 300 500 540000 987,500 1,975.0 平均単価2000円にいずれ戻ることを想定し
1,500 300 800 450000 1,437,500 1,796.9 平均単価1800円を想定
1,000 500 1,300 500000 1,937,500 1,490.4 ここまで下がるとバーゲンセール。1500円にはいずれ戻ることを想定

実際のところは、1800円を割り込んで、2200円くらいに1~2年で戻ってくるというシナリオなのかなあと思っています。1500円を切る展開があれば、それこそ日本株は全滅じゃないでしょうか。

また、2000円を切らずに、そのまま上昇する可能性もあります。その時はその時で、別の割安株を探せばよいかな、と思っています。(3000円を超えた時点で私はJTは割高になると考えています、その時は躊躇なく売却します。)

前提の変化に注意しつつ、タイミングで買い増しを行いたい

このナンピンの前提は、JTが成熟産業であり、売上、利益、配当がそんなに変わらないということを前提にしています。もしこの前提が変わるのであれば、もちろんナンピンの戦略も変える必要があると考えています。しかし、そこまで前提が変わらないのであれば、株価に応じて買い増しを行います。これだと損切りをしても、最大50万円前後なので、私には許容できる範囲かと思っています。

多くの投資家は売り時、買い時を逃がしがちです。しかし、このように準備をしておけば、いつもより計画性をもって、投資できるのではないでしょうか。

いつ買うべきかわからない、と考えている人にとって、方針の一助となれば幸甚です。

それではごきげんよう。

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